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小さな子供が寝るときやお出かけするときに、タオルケットやぬいぐるみを持ち歩くこと
ありますね。それがどんなに汚れていても、子供にとっては大事な大事なタオルやぬいぐるみなんです。
以前、デパートの託児所で勤務してた時のこと、保護者が子供を預ける時の荷物に、「泣いたり、お昼寝の前はこのタオルぬいぐるみを渡して下さい」、とよく言われることあります。
知らない場所に来て、保護者さんもいなくて、寂しいけど、いつものタオルやぬいぐるみがあると安心するのでしょう。
また、友人の保育園に通う男児二人は、キャンプに行く時でさえも、いつも一緒に寝る
恐竜と魚のぬいぐるみを連れて行くそうです。
荷物が増えて、親としてはちょっと迷惑ですね。外出先で無くなりでもしたら困ってしまいます。
このように、子供がタオルなどを持ち歩く行動のことを、タオルケット症候群といいます。
https://www.photo-ac.com/main/detail/748771?title=母と子%E3%80%80お昼寝3
大人もある???
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◯そもそもタオルケット症候群とはどんなもの?
タオルケット症候群は、他にもブランケット症候群、ライナス症候群、安心毛布などといいます。子どのも中には、タオルを洗濯すると嫌がる子もいて、その執着心はすごいものです。
なぜ、こういった行動をとるでしょう?
子供は安心が欲しいのです。
お母さんなど自分を養育してくれ人が近くにいない時、代わりに安心できる何を探します。
これは移行対象という、子供の成長過程でみられる行動で、その対象にはタオルやぬいぐるみなど子供によってまちまちです。
昔、姉が美容院に行くので昼寝してる甥の子守をした時のことです。
甥が起きた時、母親がいないので大泣きして、どんなにあやしても泣きやみませんでした。
すると近くにあったおんぶ紐を見つけて握りしめるのです。取ろうとする、さらに泣いて離しません。タオルケット症候群と少しズレますが、母親が見えなくて、不安で寂しい気持ちを、いつも使っているおんぶ紐を握ることで、不安を解消する努力をしているようでした。
https://www.photo-ac.com/main/detail/1632291?title=頭隠して尻隠さず%20かくれんぼ
生まれて来た子供は、歩くことも言葉を話すこともできず、すべて周囲にいる保育者に
生きていくことを依存しています。
首が座って、笑うようになり、四つん這いで動き、足で歩けるようになります。そうすると
自分の行動範囲が広がり、自分で出来ることも増えていきます。この時期は、本当に子供から目が離せなくてヒヤヒャしますね。
ずっと養育者に依存していた頃と比べると、養育者と離れる時間が増えてきます。
1人でいろんなことしたい、でもできないし不安があるので、周囲の助けが必要です。
でもその助けは養育者でなくてもよくなってきます。
身近にあるタオルやぬいぐるみが、子供の不安を解消する役割を担うことがあります。
タオルケット症候群は、子供が成長するための、大切な行動の1つと言われています。
なぜタオルやぬいぐるみを離さないのだろう、と子供の行動を不思議に思いますが、その子の世界がどんどん広がっている証しとなっています。
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◯子供の話を聞けばタオルケット症候群の原因がわかるかも!?
大人の目線からみると、洗濯をしてないタオルやぬいぐるみをいつまでも持たれると衛生的にとても気になります。洗濯したい!て気持ちになりますよね。
では、子供からとタオルやぬいぐるみを取り上げてしまえばいいのでしょうか?
そのままで大丈夫です。自然に手放すときがやってきますので、そっと見守ります。
時間がかかる子もいます。いつの間にか他のものに興味がうつって見向きもしなくなる時期がきますよ。
ぬいぐるみに関する興味深い本があるのでご紹介します。
題名:「あいされすぎたぬいぐるみ」 著作:マーク・ニクソン
この本は、ぼろぼろのぬいぐるみや人形の写真が載っています。これらは、愛の重みを一身に受けたぬいぐるみたちの姿を、笑いや涙の思い出の詰まった文章とともにのっています。
びっくりするくらいボロボロですが、子供の愛情の大きさが反映されているように見えます。
http://oakla.com/syoseki/愛されすぎたぬいぐるみたち
こういう時期は、子供のしつけが大変で言うことが伝わらなくて、どうしていいかわからないことあるかもしれません、子供は愛情いっぱいで育つことが、成長への栄養となります。
保育園で何をしたとか、公園で遊びに行って何をしたとか、一緒にいなかった時間のことを
ゆっくりとお話を聞いてみると、お互いのコミュニケーションもとれていきます。
タオルケット症候群はとても心配な行動かもしれませんが、子供のペースに合わせて
ゆっくり見守っていきましょう!
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