現役国語教師が教える!古典のい・ろ・は!!〜旧暦の早苗月とは〜

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生活

 

大人になると学生の時に現代文と古典のどちらもしっかり勉強しておけばよかったとよく思います。他の教科もですけど・・・。

その中でも、古典は今でもいろんなところに昔の言葉などが生活の中に残っていてます。

新しい月になったたら、カレンダーをめくりますね。そこに月の名前が2つあることに

気がつきませんか?

1月は睦月、2月は如月、3月は弥生、4月は卯月、5月は皐月などと新暦と旧暦のペアで記載されているカレンダーもありますね。

 

旧暦の月は普段は使うこと少ないと思いますが、意味を調べると面白ことがわかってきます。

5月の旧暦に早苗月という言葉があります。この早苗月はどういった意味があるの調べてみましょう!

 

https://www.photo-ac.com/main/detail/2361254?title=令和元年5月のカレンダーのアップ

 

 

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◯早苗月の読み方と言葉の響きには関係性がある!!

 

まず、暦には新暦と旧暦があります。

新暦は、明治6年に採用されたグレゴリオ暦で太陽の運行を元にして月日を数えています。旧暦は、昔の中国の月日の数え方を元にしていました。

旧暦と新暦には約1ヶ月の差ができてしまい、旧暦の方が新暦より遅くなります。

旧暦では和風名月(わふうめいげつ)と呼ばれる月の和風の呼び方をしていました。

 

5月は早苗月などと言われていました。

月の呼び名は季節の移ろいや、生活に根付いた行事を由来して呼ばれていることが多いです。

一番よく聞くのは、12月を師走(しわす)ということではないでしょうか?

師が走ると書きますが、師は昔では僧侶のことで、この時期は僧侶が走りわまっていたことから師走と呼ばれたという説が残っています。

 

さて、早苗月ですが、早苗を田んぼに植える時期なので早苗月とよばれていました。

早苗とは、田植えに関する言葉なんですね。

米つくりはどのようにされるか知っていますか?

まず、4月のはじめ頃田んぼの土を掘り返し、水を入れて土を平らにする田おこし・代かきをします。

 

3月から4月にかけてタネを選び、苗を育てます。

そして、あたたくなった45月のはじめに田んぼに育てた苗を植える、田植えをします。

その苗を早苗といいます。

そして秋の収穫まで、水の管理、肥料をまいたり、虫や病気から稲を守っていきます。

約8ヶ月間かけてお米をつくります。

 

https://www.photo-ac.com/main/detail/1586908?title=稲苗

 

旧暦の5月は早苗月の他にも、皐月、五月雨月、稲苗月、菖蒲月、狭雲月、雨月、梅月、橘月などの名称があります。

俳句や古典を読んでみると、それらの言葉が使われていることがありますので見つけてみましょう。

 

早苗とる山田のかけひもにけり引くしめなはに露ぞこぼるる 古今和歌集

早苗にもわが色黒木日数かな 松尾芭蕉

ごうごうと皐月の海の鳴り渡る 正岡子規

 

早苗月の苗という言葉の前に早(さ)がついていますね。このさは「田の神」を指す言葉という由来もあります。

 

https://www.photo-ac.com/main/detail/441936?title=田植えの苗

 

 

◯早苗月の意味を当時の生活から紐解こう!!

 

お米つくりは8ヶ月もかけておこなう大事な仕事です現代はトラクターなど機会が田植えや稲刈りをしてくれますが、昭和の初期までは人の手で行われていました。

家族総出で行う大切な作業でした。子供も学校を休んで田植えや稲刈りを行なっている家庭もありましたよ。

 

また、田植えは稲の生育を保証する田の神様への信仰もあって神事の一つでした。

稲の豊作には女性の霊的な力によってもたらされると信じられており田植えに働く女性を早乙女と呼び優遇されていました。

 

https://www.photo-ac.com/main/detail/584539?title=お田植祭の早乙女

 

今でも会津地方では御田植祭といって田植えの時期に田植え歌を歌いながら早乙女が田植えをして豊作を祈る祭りが行われています。

 

今でもお米は日本の主食ですが、昔の人にとっては生活もかかっおり、お城に収める年貢があったりと、お米の収穫に対する祈りは現代と数倍も異なる重みがあったとことでしょう。

それが旧暦に残る早苗月であったり、祭りなど年中行事に表れています。

 

現代を知るには古典や歴史を調べることも一つです。

早苗月のような身近な言葉から歴史を掘り下げると面白いですね!!

 

 

 

 

 

 

 

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