夏の昆虫の王者、カブトムシ。
虫籠を持って採集に走り回ったり、自宅で羽化する瞬間を目の前で見た感動を覚えている皆さん、たくさんいるのではないでしょうか?
カブトムシの生態の観察を夏休みの自由研究にも大人気ですね。
そんなにカブトムシなど昆虫興味なんかなくても、カブトムシ飼育をきっかけに
昆虫好きになった、昆虫に詳しくなったという人もいますね。
昔やったカブトムシの飼育をもう一度したい、毎年飼育しているひとも、
飼育方法をおさらいしてみましょう!
○カブトムシの一生は1年弱 その生き様を観察する素晴らしさ!
夏の終わりにカブトムシのメスは産卵をします。
腐葉土の中で卵は幼虫となって、冬を過ごします。幼虫は冬の間はあまり動かず、春に向けてエネルギーを蓄えていきます。
5~6月に蛹になって、10日間ほどで成虫となります。
成虫はクヌギやコナラなどの樹液をたくさん吸って、たくさんの卵を産み、成虫は死んでいきます。
成虫は冬を越せないので大体1年ほどでカブトムシの一生は終わっていくのです。
カブトムシが自分の持つ力の限りを出し尽くして、生まれて死んでゆく姿に、
うるっと涙が出てくるときもありました。
さて、カブトムシの飼育に必要なものは、
☆大きめの容器・・・カブトムシ用の箱や、蓋のある衣装ケース。
100円ショップやホームセンターに行けばカブトムシの飼育コーナーがあります。
☆腐葉土・・・・・・無農薬のものにしましょう。カブトムシはクヌギやコナラの樹液が好きなので、これらの葉っぱを使った腐葉土を用意します。
また、海外製の腐葉土はゴツゴツして固まりが大きいものがあって
幼虫だと食べられないし、葉っぱも広葉樹でない場合もあるので
国産の腐葉土がよいです。
☆止まり木、エサ・・・成虫を飼うときに必要です。カブトムシはひっくり返ると元に戻れないので止まり木などあるとよいでしょう。
エサは昆虫ゼリーがおすすめです。スイカとか熟したバナナもいいですが腐ってしまった場合、臭いもしますし、小バエもよってきます。
成虫を何頭飼うかによって、容器の大きさ変わってきます。幼虫が成虫になる数を想像してみてください。
例えば、卵は20個あったとします。卵は小さいから、一つのケースで収まります。
でも20個が全部に成虫になったら、1年後には家中がカブトムシで一杯になります。
エサ代もかかるし、フンなどの掃除は時間もかかって大変です。
飼育するには、自分で飼育できる数を想像しておきましょう。
○そもそもカブトムシの幼虫が共食いするのはどういう状況?
カブトムシの幼虫はたくさん飼ってしまうと、共食いをしてしまうこともあります。
それはエサの取り合いが原因なのです。
小さな身体でも、生き抜くために1頭、1頭、必死なのですね。
○カブトムシの幼虫の共食いを防ぐにはどうしたいい?
そんなカブトムシ幼虫の共食いを阻止するには、かごの中では幼虫の間隔を広くしてみましょう。
十分なエサが、幼虫に周りにあればいいので、広いスペースを与えて
共食いを防いであげましょう。
どうしも心配な場合は幼虫1頭づづ、一つの籠に入れてあげるといいですね。
○幼虫飼育で気をつけるポイント
カブトムシの幼虫を飼育するポイントも押さえておきましょう。
卵を見たいときはそっと触れるように。
強く掴んで割れたりしたら、母カブトムシの苦労が水の泡となります!
幼虫はなるべく素手で触らない方がよいです。
でもエサの交換とか、フンの掃除でスプーンなどですくうとき、落としたりしないように
そうっと運んであげましょう。
手のひらに乗せて、じっくり観察もしてみたいですよね。なるべく短時間で見てあげましょう。
カブトムシの幼虫は、冬の間はエサもあまり食べなく、生きているのか死んでしまったのか、わからないほど動かなくなります。
それは、寒い冬の間は、余計なエネルギーを使わず、春の蛹になる準備をしていますので
そっと見守りましょう。
春になって、蛹になる前に、フンなど取り除き、腐葉土も入れ替えてあげるといいです。
そのときに、しっとりと加水してあげましょう。
腐葉土の状態は、乾燥は避けたい。でも、ベタベタした状態は幼虫にはよくないので
すこし湿ってるな、と感じるくらいがよいです。
蛹になるころ蛹室を作り出します。このころ、容器の周りを黒い紙や布なので暗くしておくと壁面に蛹室を作ってくれるようです。
観察がしやすいので、試してみてください。
成虫になったら、どんどんエサを食べるので昆虫ゼリーを欠かさないように与えてください。
小さな卵から、角が立派な成虫になるまでの変態の様子は、とても興味深く多くの人を惹きつける要因なのでしょう。
大切に育てていきましょう!
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