https://pixabay.com/ja/illustrations/はてな-考える-疑問-困る-1184896/
「これ、なあに?」「これはどういう意味?」「なんで、どうして?」と
子供と遊んでいると質問攻めにあうときありませんか?
言葉とか、物事の由来とか、普段考えたことないようなことを聞いてきては
大人を困らせます。
そして自分は大人だけど知らないことばかりだなあと思い知らされます。
なんとかごまかして答えたり、図鑑や辞書で一緒に調べたりして、その場をしのぎますが
答えられないとちょっと悔しい気持ちになります。
最近、テレビの俳句が人気で、それを見ていたら、子供たちに「季語ってなあに?」と
聞かれました。
「俳句とかで使う季節を表す言葉だよ」
「俳句ってなあに?」
と質問は続いていくんです。また辞書などで調べて、納得させ、ホッとします。
季語を調べてみると、奥が深く俳句の世界が面白くなってきました。
それで、俳句や季語についてもっと調べてみることにしました。
https://pixabay.com/ja/photos/カエル-蝶-池-ミラー-自然-540812/
古池や蛙飛び込む水の音 松尾芭蕉
この俳句は、きっと誰もが知っている有名は俳句の一つです。詠んだ人は松尾芭蕉で
この人も誰もが知る俳人かと思います。
俳句は、5・7・5の17文字で、季語を使うことがルールとなっています。
とても簡単で、これなら誰でも作れそうな気がしきませんか?
四季にちなんだ有名は俳句をご紹介しましょう
柿食えば鐘がなるなる法隆寺 正岡子規 季語は秋の「柿」です
雪と雪今宵師走の名月か 松尾芭蕉 季語は冬の「師走」です
雀の子そこのけそこのけお馬が通る 小林一茶 季語は春の「スズメ」です
風薫る羽織も襟はつくろはず 松尾芭蕉 季語は夏の「風薫る」です
季語を取り入れ、その時の情景が目に浮かんできますね。
松尾芭蕉が、洛北の地にある詩仙堂を訪れた際、そこで漢詩人の石山丈山の像を見て詠んだ俳句です。
俳句は思ったこと、見たことをそのまま17文字に表現する、本当にこれだけです。
使われている季語も、蛙、柿など聞けばその季節がパッとイメージができてわかりやすいうです。季語は、歳時記という冊子に載っているので、本屋さんなどで買ってみるといいでしょう。約5000語ほどあれるといわれています。
ちょっと、難しく感じる季語も中にはあるかもしれません。
https://pixabay.com/ja/photos/八重桜-ピンク-桃色-緑-葉-1753115/
「風薫る羽織も襟はつくろはず」
↑この季語はどれだと思いますか?
この俳句の季語は風薫るです。
「風薫る」とは初夏をさす季語!
風薫るとは初夏に吹きわたる風を褒めたたえた季語のことです。
5月頃の新緑、若葉のころの季語として使われます。語源は、漢語の「薫風」でそれを訓読みして和語化したものです。
季語の季節は旧暦が元になっていますので、今の私たちの生活とは1ヶ月ほど季節がずれています。
大まかに、1−3月を春、4−6月を夏、7−9月を秋、10−12月を冬ととらえましょう。
「風薫る」は5月のことを詠んだ句が多い!
風薫るの季節は、5月に吹く、爽やかな風のことをあらわします。春から初夏にかけて、木々が芽吹く季節に吹く風には、その若々しい緑の葉っぱの香りを運んでくる、
そんなイメージでしょうか?風そのものより、風に揺られる木々や花の様子を表しているようです。
有名は俳句もたくさんありますよ。
かきわけるしろののれんや風薫る 正岡子規
生涯に風薫る日の幾日ぞ 高浜年尾
その人の足あと踏めば風薫る 正岡子規
他にも風の季語にはこのようなものがあります。
青嵐、あいの風、荒南風、いなさ、黒南風、湿風、荷風、乾風、夏嵐などなど。
どれも、聞きなれない言葉ばかりですが季節というのは1日1日を言葉で表現するもののように季語を読むと思ってします。
俳句をやるようになると、こういった日本語がどんどん出てきて、とても勉強になります
ね。
俳句を始めるきっかけはいろいろあっていいので、是非紙とペンを持って、
一句作ってみましょう!
https://pixabay.com/ja/photos/メモ-ノート-書きます-3990712/
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