気になる言葉のギモンを解決!早苗月ってどんな意味の言葉なの?

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    早苗月とは皐月の語源となった言葉だった!?

中学生というのは恐ろしい。10歳以上も年下だからと思ってなめているととんでもない。

無邪気に答えられないような質問をしてくるのだ。

塾のアルバイトを初めて3ヶ月。中学生の国語なんて余裕だと思っていた。

数学や英語だと大学受験からしばらく経ってしまった私にはちょっと荷が重かった。

もともと得意だったわけでもないし。たとえ問題が解けたとしてもそれを説明するのに苦労するだろうことは容易に想像できた。解けることと教えることは違うのだ。

ってことがちゃんとわかっていたのになぜ、現代文はそう思わなかったのか。

現代文は得意で、成績もそこそこだったので完全に油断していたのだ。

国語こそ解けるのと教えることは違うの最たるものじゃないだろうかって、気が付いた時には

中学生の国語の個別指導で生徒をつけられてしまった。

私が受け持っている生徒は、私が新米だということもあって、

本当に勉強が嫌いで読み書きから怪しい子がほとんどだけれど

一人、も面白い子がいる。この子は成績こそそんなに良くないけれど

いろいろなことに興味があり、ちょっと答えに困るようなことを聞いてきたりするのだ。

だからこそ、こっちもしっかり授業準備をしなくちゃと思っている。

今は、俳句のところをやっている。とはいえ、私自身も学生の時にちゃちゃっとやっただけで

文学史というレベルでは多少覚えたけど、授業で何をやったかなんてほとんど覚えていない。

夏の季語を使ったものを調べなくてはならない。

俳句の世界は旧暦を基準にしているので5月からはもう夏になるらしく、

いかにも春とか梅雨っぽい「五月雨」や「五月晴れ」「走り梅雨」なども夏に分類されることが

意外で面白かった。

その中で一つ読み方から怪しいものがあった。「早苗月」だ。

「さなえ」と読むらしい。この「さなえ」という言葉が旧暦5月「皐月」の語源になったと書いてある。

「さなえづき」→「さつき」。

えー、「つ」はどこに行ったんだ。

それが気になってきたけど、きりがない。

昔の人は「つ」を落とすことにしたんだろう。

私も「さやかちゃん」を「さーちゃん」と呼んでいる。

 

授業だけじゃわからない!!早苗月の読み方に隠された意外な秘密!?

 

   早苗月の読み方から読み取れる”早苗”の語源とは?

では、なぜ早苗月を五月として取り扱っているのだろうというのが次の疑問だ。

早い、っていうのがどういう意味なのか。

調べてみると、

米を作るときは稲を苗代で育てて、ある程度成長したところで田んぼに移す。

そういえば、米の種を植えているところはテレビでもみたことがない。

小さい猫草のようなものを、農家の人たちが腰をかがめて植えているイメージだ。

その時期が5月ということなのだ。

旧暦5月は、田植えの時期で

つまり、「早苗」を植える月だということで、この異称がついたのだ。

また、「早苗」を苗代から取る月でもあるので、「早苗取り月」ともいうらしい。

長い。

そしてはじめに早い、ってどういう意味なのかと書いたが、「早苗」の「さ」は、接頭語。

早い、若々しいという意味のほかに、この場合は、田の神をさすともいわれている。

「早乙女(さおとめ)」「五月雨(さみだれ)」などの「さ」も同じです。

田植えが終わったばかりの田んぼは、「早苗田」。

そういうことだったんだと納得。

文頭に「さ」が付くだけで、爽やかに暖かく優しい感じがするのは私だけでなく

日本人共通なのかもしれない。

 

せっかくだから早苗月を使った俳句を探してみた

 

早苗投ぐ声を力に童あり/米沢吾亦紅

ふくよかにそよぎ早苗の風とほす 野田ゆたか

エネルギーを感じる句。初夏の爽やかな天気の中で

これから立派な米が作られるんだって想像できる。

一句目は田植えに精を出す農家の一コマのよう。

二句目の「ふくよか」という言葉がとても素敵だ。

日本人の命の源お米の苗がふくよかだなんて豊作の予感しかない。

そのふくよかな早苗に5月の風が吹いてくるなんて

本当に気持ちのいい光景だ。

 

それに対してこちらは夕風と並べている。

手ばなせば夕風やどる早苗かな/芭蕉

なんだかちょっとさみしい感じがするところが松尾芭蕉っぽいと思う。

気がつけば田植えもひと段落ついて夕方になっている。

体も疲れて、お腹も空いて夜を迎える、そういう幸福感も感じる。

 

早苗田の心安らぐ緑色 八島厚子

この句もエネルギーに満ちているというわけではないけど

心が安らぐような緑。

晴れの日でなくてもいい、きっと雨の日でもその緑は

見つめていると心が浄化されていくのではないかと思う。

日本海しづか早苗に水の玉/名取里美

私が一番気に入ったのはこの句。

緑って濡れた時がその美しさを発揮する瞬間だと思う。

私は内陸生まれの内陸育ちなので日本海のイメージって希薄ではあるけど

そのしづかさというのはなんとなくイメージできる。

まだ誰もいない静かな春の海。雨ではなくて朝露だろうか。

キラキラ輝いて、見つけた時に得した気分になるもの。

 

ちょっと気になった、早苗月という言葉からいろいろな知識が入った。

知ったところで授業で使うか使わないかはわからない。

でも先生というのは1つ教える裏に10も100も知っておかなければならない。

その努力を怠ってはならないと、憧れの先生が言っていた。

明日、生徒に披露できるかはわからないけど、

ちょっとこぼれ話でできたらいいなと思う。

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