子供がだんだん成長してくると自分でできることも増えてくる一方、親の言うことをきかなくなるなど、小さい頃とはまた違った悩みが出てきますよね。
特に一人っ子のお子さんの場合、兄弟がいない分わがままになったり甘えん坊に育つのではないか、と心配する親御さんも多いようです。
そんな一人っ子育児をする上で大事なことを見ていきたいと思います。
一人っ子の叱り方のコツとは?
一人子をもつママさんたちの中には、一人っ子だからわがままだとか、一人っ子だから○○ができないだとか言われないように、と必要以上に厳しくしてしまう人もいるようです。
しかし一人っ子の場合、親の意識が自分だけに集中してしまうため子供は逃げ場がなくなってしまいます。
そんな中で厳しく叱ってばかりいると子供はどんどん自分に自信がなくなってしまい、親の顔色ばかり窺うようになってしまいます。
「強くなってほしい」と思って厳しくしているつもりが、結果的には子供を弱くしてしまっているのです。
どうしてもいちいち口を出してしまう、叱ってしまう、という人は、叱るラインを決めておくのもひとつの手です。
叱るラインとは「ここからここまでは叱らないけど、このラインを越えたら叱る」と、叱る場面をあらかじめ明確にしておくことです。
例えば他人に迷惑をかける行為や自分や他人に危険がおよぶ行為は叱るが、それ以外では叱らない、というような感じです。
部屋を片付けない、朝の支度が遅い、ご飯中の行儀が悪い、宿題をしない、などの行為は「子供自身が困ること(または後々困ること)」なので、叱ることはしないで声かけをするにとどめます。
しかし声かけもしすぎれば叱っていることと同じになってしまうので、必要最低限にとどめ子供を信じてまかせることも必要です。
この時大切なのはできないことには注目せず「できることに注目」することです。
朝の支度は遅かったけど遅刻しないで学校へ行けた、ご飯中のお行儀は悪かったけど残さず全部食べられた、など、できて当然なところに目を向けてがんばりを褒めてあげましょう。
すると子供自身も「自分のことをちゃんと見てもらっている」と安心して、少しずつ自分で挑戦していく力を身に着けます。
だいぶ遠回りに思えるかもしれませんが、むやみやたらと叱るよりもずっと効果的で親子の信頼関係も築けるやり方です。
一人っ子の我が子 友達作りのコツとは?
一人っ子の場合小さい時から一人遊びが得意だったり、自分の世界にのめりこんでしまったり、マイペースに育つ子が多い傾向にあります。
そうすると学校に入ってからなかなか友達ができないといった悩みをもつお子さんも少なくないようです。
「今日は誰と遊んだ?」と聞いてもいつも「一人で遊んでた」なんていう答えばかりだったらママも心配ですよね。
でもここであまり根掘り葉掘り訊くのもよくありません。
子供から話してくる分には十分話を聞いてあげていいのですが、自分から何も話さないのにあれこれ尋ねると、子供にとってプレッシャーになります。
悩んでいる様子なら「どうしたの?」と声をかけてあげるべきですが、そこで「別に」などとあまり話したくない様子でしたら一度はひいてください。
「そうか、わかった。じゃあ話したくなったらいつでも言ってね。ママはいつでも〇〇の味方だからね」と、いつまででも待つ姿勢をとると、そのうち子供のほうから話してくれたりします。
話してくれなかったとしても、子供はママが味方でいてくれることに安心して情緒が安定します。
しかしもし悩みがかなり深刻な感じがしたら担任の先生に様子を聞くなり、一度学校に様子を見に行くなり対策をたてたほうがいいでしょう。
いじめなどの問題がなければ、放っておいてもそのうち子供は友達ができるものです。
1年生の頃は全然友達ができなくて学校が嫌いだったけど、4年生くらいになった今は友達もできて元気に学校へ行っているというお子さんもたくさんいます。
しかし何かしてあげたいというなら、学校のお友達と同じ習い事をするという手もあります。
学校外での共通の話題があると連帯感が生まれて仲良くなりやすくなります。
または子供主体ではなく、ママ同士が仲良くなってしまうという方法もあります。
ママたちが仲良くなって家を行き来したりするようになると、子供は自然に仲良くなって遊びだします。
学校で流行っているゲームを買ってあげるというのもいいかもしれません。
あまりゲームは与えたくないという方も多いとは思いますが、きちんと時間などのルールを守って使えばそんなに悪いことだけでもありません。
何よりも共通の話題をもつということは、手っ取り早く仲間の輪に入るのに一番の方法です。
一人っ子だとママもその子だけに力を入れられるので良い部分ももちろんたくさんあります。
しかし力をいれ過ぎてしまうと親子ともに疲れ切ってしまいます。
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