今の生活で使うことがほとんどなくなった古い月の呼び名。
1月・2月・3月・・・といった感じで今では呼びますのでいちいち1月のことを睦月とかよんだりすることはほとんどなくなりましたよね。
耳にすることといえば12月になると師走っていうことぐらい。
もしくはカレンダーにちょこっと載っているかな。
そんな月の呼び名。月の異名とも言いますが今回のテーマになっている早苗月。
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え?早苗月なんか聞いたこともないしカレンダーにちょこっとも載っていない。
それもそのはずです。
早苗月とは5月である皐月の別の呼び名です。
もちろん早苗月というのは意味があります。
それは田んぼを植え替える時期に当たるからとのこと。
そもそも早苗とは苗代から田へ移し植えるころの稲の若苗のこと。
ちなみに師走というのは年の瀬で師匠も走るほど忙しいというところからきているそう。
やっぱり年末というのは昔も今も忙しいものだったんですね。
そう考えると昔の人の暮らしも身近に感じられるように思います。
話を戻して早苗月の早苗ですがなぜ稲を育てるのは種を植えるのではなく苗代を植えるのでしょうか?
気になった人はあんまりいないですかね。。
それにもやっぱり理由があるみたいですね。
稲づくりの一番の重要工程が苗づくりにあるようです。
うまく苗を作ることで稲づくりの半分が終わったようなものらしい。
それほど大事な工程だから通常の稲づくりと一緒ではなく特別に育てているんですね。
今回は早苗月のことを調べていると稲の育て方についても興味を持ったので簡単にご説明いたしますね。
苗を作るためには1か月半ほど前に種を植えます。
苗を作るところのことを苗代といいますが種を植えたらそのままっていうわけではなく、水やりしたり、草をとったり、肥料をあげたり、目が出たら太陽にあげたりと大変です。
苗が大きくなるまでに田んぼの支度も整えないといけません。
ここでも肥料を上げたり、田んぼの土を乾かすためにかき混ぜたり、水漏れを防ぐためのあぜぬりしたりとこれまた大変。
この後ようやくみんながイメージされる田植えを行います。
田植えの時期は地域によって様々で遅いところでは7月ごろになることも。
そうなると5月が早苗月というのも今の様々な品種ではあまり当てはまらないのかも。。
この時期の稲にはたくさんの水が必要です。水を与えることでしおれた葉もぐんぐん伸びてくる茎が枝分かれして大きくなっていきます。
ある程度大きくなったところで2,3日の間水抜きをして田んぼを干します。
これを中干しといって根の働きを強める効果があります。
人間でいうとファスティングのようなものでしょうか。ずっと水を与えられる状況ではなく、たまに水がなくなることで野生の強さを思い出させるのでしょうか。
でも調べてみるまで水がない状態の田んぼを見て心配になっていましたがそういう効果があるんですね。
その後、穂が出てさらに1か月半ぐらいしたら稲の実は熟します。
熟して穂が黄色くなったところで刈り入れを行います。
ここで刈り取られた稲は稲かけにかけて天日干しされます。
よく乾いたことろで脱穀機にかけてもみを落として玄米になります。
田舎育ちだったので田んぼは身近にありましたが苗から刈り取られるまでの工程を今回初めて知りましたので今後田んぼを見かけたら少しニヤニヤしてしまいそうです。
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