喘息は子供だけがかかるものだと思っていませんか?
実は大人になっても喘息になることは少なくないんです。
大人の喘息は、子供の喘息とはちがうところがあります。
大人の喘息とはどういうものでしょうか、
①大人になってから喘息が発症する主な原因
その前に、喘息とは何か確認しておきましょう。
喘息とは気道が炎症を起こして、呼吸が困難になる症状です。
つまりのどがはれて、息が苦しくなるということですね。
そのさい「ゼイゼイ」といった音がすることが多いです。
子供のころ、喘息だったともだちの発作を見た人も多いのではないでしょうか。
大人の喘息も、基本的にはああいう症状です。
でも,なめてはいけません。
対処をまちがえると、命にかかわることもある、意外にこわい病気なんです。
子どもの喘息は、多くがアレルギー性です。
なにかのきっかくがあって、喘息の発作がおきるわけですね。
これに対して、大人の場合は非アレルギー性の場合が多いです。
これは結局、原因がよく分からない、はっきりしない、ということなんですね。
原因がはっきりしないから○○を避ける、といった対策がとりにくいんです。
それでも、いくつかの原因はあげられます。
まず、ハウスダストなど。
ハウスダストはダニやカビが主なものです。
それから、風邪をひくと喘息をおこしやすくなります。
また、ストレスも喘息をひきおこす原因といわれています。
大人の喘息は、これらの原因がからまりあって、ひきおこされるのです。
②発作の抑制&改善法総まとめ
対処法は2通りあります。
治療と予防です。
まず、発作が起きてしまったら、これをおさめるしかありません。
その場合、吸入ステロイド剤というのを使います。
この薬をのどにすいこむと、はれた気道の炎症がしずまります。
これで、だいたい楽になります。
それでもダメな場合は、気管を拡張する薬をつかって、呼吸を確保します。
これらの薬は、病院に行くとかんたんに処方してもらえます。
喘息らしき発作がおきた経験があるなら、一度、病院でみてもらうと安心です。
そして大事なのが、発作が起きないための対策。
まずは、部屋の環境をクリーンにすることです。
ダニや花粉などのいわゆるハウスダストが、喘息の大きな原因になります。
とくに寝具を清潔にたもつのが大事です。
布団をまめに干し、カバーなどもこまめに洗濯しましょう。
寝具には予想以上に、ダニや小さなほこりなどのハウスダストがたまっているので、これをできるだけ、なくすようにします。
部屋も、とくに寝室はていねいに掃除しましょう。
その際、掃除機は、吸入力が強くフィルターの目の細かいものをえらぶとより効果があります。
また、ハタキをかけずに、水ぶきを中心にほこりをおとしましょう。
タバコもおおきな原因になります。
あなたが吸っていなくても、家族や恋人が吸っている煙が原因となってしまいます。
たのんで協力してもらいましょう。
禁煙してもらえると一番いいのですが、それが無理なら、あなたが出入りする部屋で喫煙しないようにしてもらうといいです。
もし、あなたの体型が肥満気味の場合、のどの内側にも肉がついているということですから、これも喘息をおこす原因になってしまいます。
太っているのなら、すこしダイエットすると喘息がよくなります。
そして、手洗い・うがいをきちんとするのがとても大事です。
外から帰ってきたらこまめに手を洗い、うがいをしましょう。
風邪をひくと喘息をおこしやすくなるので、手洗い・うがいは風邪予防にもなり、二重の効果があります。
くりかえしますが、喘息は最悪の場合、死に至るケースもある病気です。
喘息かな、と思ったら病院で医者の診察を受け、喘息だった場合には、ちゃんと対処しましょう。
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