皆さん、夏至ときいてまず何を思い浮かべますか?
よく知られている事といえば『一年の中で一番昼間が長い日』
ということではないでしょうか。
年間で日照時間が一番長く、この夏至を境にまた少しずつ日が短く
なって行きます。
夏至の日付は太陽の動きが基準となるため、毎年〇月〇日と正確に
決められている訳ではありません。
おおまかに6月21日頃と言われています。
では夏至には一体何を食べるのか、今回は食べ物について取り上げました。
冬至に南瓜を食べる理由、夏至には・・・?
例えば、冬至には南瓜を食べる風習があることは有名です。
南瓜は身体を温める効果があるので、免疫力を高めて冬を乗り越える
ために先人達が食べ始めたことが由来でした。
しかし、夏至と聞いて何を食べるか即答できる人はなかなか居ないのでは
ないでしょうか。
実は、全国的に統一されてコレ!といった代表的な食べ物はありません。
意外ですよね?
では全国の方々はどういった物を食べているのでしょうか。
地域によって夏至によく食べるものがある!?
各地によって風習が違うため、様々なものが食べられています。
関東地方では、小麦で作った焼餅を食べたり神様にお供えします。
関西地方では地域により少し異なります。
大阪府ではタコの足のように稲が根をはりますようにと願いをこめてタコを。
奈良県ではもち米と小麦、きな粉で作った小麦餅を食べます。
こちらも豊作を願って食べる風習があるのだそうです。
京都府では水無月(和菓子)が食べられています。
その昔、氷を口にすると夏バテしないと言われていたことが由来となって
います。
室町時代まで遡りますがこの時代の氷は庶民にはなかなか手の届かない
貴重品だったこともあり、氷に似せた水無月が食べられていたようです。
他には香川県では豊作祈願でうどんが、福井県ではスタミナ源となる鯖が
食べられています。
じつに各地で様々ですが共通して言えることは豊作、健康など人々の願いが
込められていることですね。
まとめ
昔の方々は情報が乏しい中でも色々と理にかなった生活をしていた事が
よく分かります。
現代のように豊かではない時代だからこそ生まれた風習なのかも知れません。
さすがは先人の知恵といったところですね。
毎年、何気なく過ごしていた夏至の日。
今年は少しだけ意識してこの日ならではの昔からの風習に触れてみるのはいかがですか?
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