https://www.photo-ac.com/main/detail/2128143?title=ちまきときな粉と餡子
楽しい学生生活は、新しい出会い、新しい環境の中で知らなかったことが洪水のように押し寄せて戸惑うことありませんか?
特に食べものは、地方によって、家庭によっていろんな違いが発見できるのではないでしょうか?
自分は愛知県から神奈川県の大学に進学した時、学食の味噌汁が白味噌だったことが
衝撃的でした。今まで八丁味噌や赤だしの味噌汁しか飲んだことがなくて、「なにこの色!味噌汁が茶色!」と、とてもびっくりしました。
新学期がひと段落する頃、端午の節句がやってきます。
鯉のぼりや兜を飾って男の子の成長を祝う節句ですね。柏餅やちまきなどみんなで食べた思い出もあるのではないでしょうか?
ちまきと柏餅って、餅菓子で葉っぱに包まってなんだか似たものです。どちらも餅菓子です。
なぜこの日に食べるのか、不思議ですね。ちょっと調べていきましょう!
https://www.photo-ac.com/main/detail/925361?title=青空にキラキラ%E3%80%80鯉のぼり%E3%80%803
◯ちまきと柏餅どっち?端午の節句に食べるものは地域によって違う?
ちまきは、地方によっていろんな形や巻き方、名称などがあります。
自分は、函館、大阪、京都、愛知、神奈川、東京に住んだことがありますが
ちまきも柏餅も食べていました。現代は、家庭で作るよりも和菓子屋さんやスーパーで
買えるのでいろんなタイプが簡単に食べられていますね。
全国区・・・
ちまきといえば、笹や茅(ちがや)などの葉でもち米や米粉などを包んで蒸したものが
有名ではないでしょうか。米粉に砂糖を加えて甘くてとっても美味しいです。
草餅で作られているちまきもあって、笹を開くまでが楽しみです。
長野県、岐阜県の山間部・・・
朴葉巻とよばれるちまきです。岐阜の高山や飛騨にいくと、朴葉味噌という
葉に朴葉に味噌を乗せて焼いて食べる料理があり絶品です。
柏の葉ではなく、採れたての朴の木の若葉に中身を包んで蒸すため、香りがとても良いです。
島根県奥出雲・・・
笹巻きは笹の葉の太い芯に白い餅を巻きつけ、笹の葉5枚を使って包んだ
ボリュームたっぷりです。きな粉や砂糖醤油をつけて食べます
北海道、青森県下北地方・・・
べこ餅は上新粉に黒砂糖と、白砂糖を混ぜたものを木の葉の木型に詰めたものが多いです。
名前の由来は、まだら模様が牛を連想させるから、とか米粉(べいこ)
からべこに変わったなど諸説あります。
山形県・・・
笹巻は、全国でも食べられますが庄内地方のものは白餅と飴色の餅の2種類がある。
2種類があります。飴色は、もち米を笹で包んで煮るときに、灰汁を使うため色がつき
餅もさらにねっとりした食感になります。保存性も高まるそうです。
新潟県・・・
三角ちまきは、米どころ新潟ならではちまきです。笹の葉を2枚使い、細長い三角形に仕上げるトンボちまきという形が特徴です。
鹿児島、宮崎、熊本南部・・・
あくまきは、一晩灰汁に漬けたもち米を同じく灰汁に漬けた竹の皮で包み、さらに
灰汁で数時間ほど煮込みます。ほのかにえぐみがありますが、きな粉をつけて食べると
美味しいです。
https://www.photo-ac.com/main/detail/379985?title=かしわもち
柏餅は、ほぼ全国区で食べられています。
その形も餅を柏の葉で二つ折にして包みます。いまはもう言わなくなりましたが
布団を二つ折りにして包まって寝ることの例えとして言われていました。
いろんな地域の友人がいたら、ちまきや柏餅を実家から送ってもらって
みんなで食べ比べしながら端午の節句を祝っても楽しそうです。
https://www.photo-ac.com/main/search?q=ちまき&qt=&qid=&creator=&ngcreator=&nq=&srt=dlrank&orientation=all&sizesec=all&mdlrlrsec=all&sl=ja
◯ちまきと柏餅が端午の節句に食べられるようになった由来は?
ちまきは中国から伝わったお菓子です。それには伝説があって、紀元前4世紀ころに遡ります。楚の国に、屈原(くつげん)という大変優秀な王様の側近であり、詩人がいました。
民衆から信頼も厚かったのですが、王政に失望をして、湖に身を投げ死んでしまいました。
屈原の死を悲しんだ村人たちが、屈原の死んだ5月5日に湖に供物を投げていたら、ある日屈原が村人の夢に現れ、悪者が供物を食べてしまうと言いました。それで、供物を牛の角のような尖った形に巻いて、悪者が食べないようにしたというエピソードがあります。
奈良時代に日本に伝わり、次第に庶民に広まったと言われています。
柏餅は、江戸時代に誕生した日本の和菓子の一つです。柏の木は新芽が出ないと古い葉が落ちないという縁起から柏の葉でお餅を巻くようになりました。子孫繁栄が重要課題だった武家社会では、大変重宝されていました。参勤交代で、柏餅や柏餅を端午の節句に食べることが広まったといわれ、その地方独自のものが誕生していきました。
ちまきも柏餅も、意外と簡単にできますので、是非一度チャレンジしてくださいね。
べこ餅なら、北海道のコンビニで売ってましたよ。旅行したのは7月だっだのですが
売っていました。
地方へ旅行に行った際には和菓子屋さんに寄ってみて実際に食べてみましょう。
参考URL
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1205/spe2_02.html
http://www.i-nekko.jp/gyoujishoku/haru/kashiwa/
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