「豚汁でカレーを作るの？」と驚かれる方も多いでしょう。味噌ベースのスープに大根やこんにゃく、豚肉や人参などが入った豚汁は、和食の代表的な汁物です。そんな豚汁をまさかカレーにアレンジするなんて、ちょっと想像がつかないかもしれません。
ですが、一度チャレンジしてみると、その美味しさにきっと驚くはず。豚汁ならではの旨みや出汁の風味がカレーと絶妙に調和し、まるで和風カレーうどんを食べているような優しい味わいが楽しめます。
この記事では、“豚汁カレー”の基本的な作り方から、美味しく仕上げるためのコツ、さらに気分を変えたいときにおすすめのアレンジレシピまで、幅広くご紹介していきます。
和の風味が光る！豚汁カレーの魅力とは？
豚汁に含まれている具材、たとえばこんにゃくや油揚げなどは、通常のカレーにはあまり見られないため、「本当に合うの？」と疑問に感じるかもしれません。しかし、これらの食材は出汁と味噌の旨みをしっかり含んでおり、カレーのスパイスと組み合わさることで、新しい美味しさを生み出してくれるのです。
味噌仕立てのスープにカレー粉やルーを加えることで、深みとコクのある和風カレーが完成します。野菜の柔らかな食感やこんにゃくのぷるぷるした食べ心地も加わり、一皿でも満足感のある仕上がりになります。
美味しく作るためのポイントは、まず味の濃さを調整すること。ルーやカレー粉を一度に入れすぎると、せっかくの豚汁の味が隠れてしまうことがあります。少しずつ加えて味見をしながら、自分好みのバランスを見つけましょう。
そしてもう一つのコツは、とろみのつけ方。市販のルーに頼りすぎると味が濃くなりがちなので、仕上げのとろみは片栗粉でつけるのがおすすめです。これにより、和風らしい優しい味わいが保たれます。
豚汁カレーの作り方（2人分）
材料
- 残った豚汁 … お好みの量
- カレー粉 … 大さじ3〜4、またはカレールー2かけ
- 片栗粉 … 小さじ2（同量の水で溶いておく）
作り方
- 鍋に豚汁を入れて中火で温めます。もしスープが多すぎると感じた場合は、少し取り除いておきましょう。
- 温まったら、カレー粉やカレールーを加えて煮込みます。ルーは少しずつ入れて、味を確認しながら調整してください。
- 味が整ったら、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけます。焦げないように注意しながら、しっかり混ぜて完成です！
※とろみをルーでつけようとすると味が濃くなりすぎる場合があるので、片栗粉での調整がベターです。
豚汁が少ない時は…炊き込みご飯アレンジがおすすめ！
「豚汁がちょっとしか残っていない」「カレーにするほどじゃないかも…」という時には、炊き込みご飯にアレンジするのがぴったりです。
豚汁に入っている根菜類やお肉、こんにゃくなどは、炊き込みご飯の具材としてもぴったり。出汁の効いた味噌風味がご飯全体に染みわたり、やさしくて深い味わいになります。
炊き込みご飯の作り方（2合分）
- お米2合を洗い、炊飯器にセットします。
- 豚汁の汁を約200ml加え、足りない分は2合の目盛りまで水を足して調整します。
- 汁気を切った豚汁の具材を加えて、あとは普通に炊飯。
- 炊き上がったら、しゃもじで軽く混ぜれば完成です！
※豚汁の味が濃い場合は、水の量を多めにするとちょうど良い仕上がりになります。
まとめ：豚汁カレー、驚きの美味しさをぜひ体験してみて！
味噌と出汁の旨みがしっかりと効いた豚汁をカレーにリメイクするというアイデアは、一見意外に感じるかもしれません。しかし実際には、スパイスの香りと和風の旨みが絶妙に絡み合い、これまでにないカレー体験を味わうことができます。
ルーは控えめに、味の濃さを自分で見ながら調整すること。そして、とろみは片栗粉でやさしく仕上げること。この2つを押さえておけば、失敗なく美味しく仕上がります。
もし「今日はカレーの気分じゃないな…」という日でも、豚汁が残っているなら炊き込みご飯にすれば大活躍。手軽で美味しく、しかも新しい味の発見ができるこのレシピ、ぜひ一度お試しください！
